膝蓋軟骨軟化症（Chondromalacia patella）

 

膝へ繰り返し生じるストレスや直接的な外力により膝蓋骨の関節軟骨が退行変性することによって起こる。また不適切な方向への膝蓋骨の運動も原因となる。症状としては運動や膝を組んで座った後に伴う膝関節痛、過度な屈伸や、屈伸運動の繰り返しによる痛みなどがある。階段昇降や坂道の上り下りでも痛みを生じ、特に下るときに痛みが強い。

スポーツではセーリングやスキーのダウンヒル、ウェイトリフティングなどの長時間に及び膝へ負荷がかかる競技によくみられる。

 

＜参考＞

 

手根管症候群（Carpal tunnel syndrome）

 

腱の炎症や膨れ、手根管部への繰り返される刺激などによって正中神経が圧迫されることによって手部に神経症状を呈する。症状としては親指から中指の感覚障害や同指の筋力低下による握力の低下、正中神経が圧迫された時の痛みなどが挙げられる。夜間に増悪する親指～中指にかけての鈍い痛みもみとめられることもある。スポーツではサイクリングやラケット競技、バットを使った競技などにおいて長時間圧迫され続けることによって生じる。

 

＜参考＞

 

踵骨滑液包炎（Calcaneal bursitis）

 

踵とアキレス腱付着部の間にある滑液包の炎症。同部への強い負担や靴の圧迫,摩擦刺激などによって生じる。踵の後部に圧痛やあざ、炎症症状（発赤、熱感、腫れ）をみとめるが、立位やつま先立ち等の筋肉の収縮では痛みは生じない。

＜参考＞