NHKスペシャル「民族共存へのキックオフ～オシムの国のW杯」

以前NHKで放送されていた「民族共存へのキックオフ～オシムの国のW杯」という番組をみました。




ワールドカップ前に放送されていたやつを録画していて今さらみたのですが、結構考えさせられる内容でした。オシムといえばサッカーファンなら説明するまでもないくらい有名な監督でジェフユナイテッドをトップチームに成長させ、その後日本代表の監督にもなった人です。残念ながら日本代表監督のときに脳卒中になってしまって辞任してしまったんですよね。



この番組はそんなオシム監督のサッカー哲学や戦略を解説するのかなぁと思っていたら、見てみると全然違う内容でした。どっちかというとドキュメンタリーですね。オシムは元々旧ユーゴスラビア出身で、以前は旧ユーゴの代表監督としてワールドカップにも出場しています。そのときの10番がストイコビッチです。その後、旧ユーゴスラビアは民族戦争に突入し、悲惨な数年間を過ごすことになるわけですが、その苦境から今回のブラジルW杯出場までの歩みが紹介されています。



歴史に興味がなくても、民族間の紛争がどのような状況だったのか、なぜ戦争が起こったのか、などがはっきりとわかりとても興味深かったです。現在のボスニア・ヘルツェゴビナの代表選手たちは子ども時代に戦火に隠れながら育った人たちなんですね。今の日本のようにぬくぬくとサッカーをして育った人たちとは対極ですね。



まだまだ民族間での確執は残っているようですが、サッカーを通じて平和な国を作っていってほしいですね。今後ボスニア・ヘルツェゴビナ代表を注目してみたいですね。

ユーゴスラヴィア現代史 (岩波新書)

posted with ヨメレバ

柴 宜弘 岩波書店 1996-05-20

Amazonで見る

Kindleで見る

楽天ブックスで見る

7netで見る

hontoで見る

e-honで見る

紀伊國屋書店で見る

図書館で見る

関連したテーマの人気ブログはこちらからどうぞ