毛嚢炎（folliculitis）

 

皮脂腺と毛嚢の細菌性の感染症。青年期にかけて殿部や大腿部、首や腋(わき)にしばしばみとめられる。またしばしば尋常性座瘡(にきび)と併発して生じやすい。

 

患部へのマッサージは避けるべきである。

＜参考＞

 

          

尋常性座瘡（にきび）（Acne vulgaris）

 

一般的にはニキビとして知られている。

 

多くはホルモンのバランスが崩れることによる皮脂の分泌の増加が皮脂腺を詰まらせ、そこに細菌性の炎症が起こることによって引き起こされる。皮膚は丘疹や吹き出物などとともに光沢のある黄ばんだ外観を呈し、その部分の毛穴は開いて大きくなる。吹き出物がなくなった場所はしばしば窪んで跡が残りやすい。

 

思春期によく起こりやすく、顔、背中、胸、肩などにしばしば認められる。

 

他人への伝染性はないが、患部を触ることで炎症症状を広げたり、丘疹を潰してしまうこともあり得る為、マッサージの禁忌事項に含まれる。

 

＜参考＞

 

          

静脈瘤 (Varicose veins)

 

静脈瘤とは静脈の一部の血流が停滞することにより静脈が拡張及び膨張した部分のこといいます。静脈の弁が機能しなくなったことに起因します。

 

通常、四肢末端まで到達した血液は静脈血として静脈を通って心臓へ向かいます。その時、静脈の弁が静脈血の逆流を防ぎ、心臓へ向かって一方方向へ静脈血をおくるように働きます。この弁が機能しなくなることで、その部分の心臓へ向かう静脈血と逆流しようとする静脈血とがぶつかり合って循環が滞ります。その部分に圧が集中することで血管は拡張し、膨張します。しばしば青みがかったこぶ状の血管としてみとめられます。これらは下腿によくみられます。

 

静脈瘤の原因として遺伝、長時間に及ぶ座位姿勢や立位姿勢の保持、妊娠、肥満などが挙げられます。

 

このような状態の血管は脆弱な状態になっているため、マッサージをする際は、静脈瘤よりも中枢側(心臓に近い側)に対して行うようにし、静脈瘤のある部分に直接行わないようにするべきです。損傷を起こしたり、痛みを与えることになります。

 

＜参考＞